伝説のシェットランドフォックス、ついに復活!
リーガルコーポレーション渾身の名靴が誕生
シェットランドフォックスを当店に導入するにあたり、何を入れるか悩みましたが、最初はやはりこのブランドのフラッグシップである「KENSINGTON(ケンジントン)」にしようと思いました。ご覧の通り、一見普通の靴なのですが、実力は見た目とは裏腹にかなり作り込んでいることが判る進歩的なものです。
リーガルがパターンオーダーとジョンストン&マーフィー(09年3月に契約終了。以下J&M)で培った技術と能力を注ぎ込んだらどこまで作れるか」を徹底的に追求しています。しかも今回はシェットランドフォックスのためにJ&Mで実績のある木型にさらに改良を加えてフィッティングの向上を図っています。
さらに快適な履き心地に繋がる「深い絞り込み」を追求するため、この靴では底付けの製法をグッドイヤーウエルト製法とマッケイ製法のハイブリッド状態にしています。かなり手が込んでいますね。マッケイ製法を採用した後ろ半分はウエルトも中底のリブも付けなくて済むので、そのエリアの底面を結果的に薄く、細く出来、単にフィット感だけでなく軽量化と見栄えの向上にも貢献しています。また、底の表面に縫い糸が見えない「伏せ縫い」状態になってスッキリした見栄えになっています。いや、本当に見ていて惚れ惚れするくらいに綺麗なんですよ。
甲革はイタリア「イルチア社」で鞣された最上級のラディカカーフを採用しています。レディースの高価格帯の靴に用いられることが多かったこの会社の革ですが、柔らかく滑らかな表面と他にはない色合いで、ここ数年でメンズの世界でも急速に評価が高まっています。木型や縫製の良さもさることながら、このソフトで独特のムラ感が雰囲気を醸し出す革が、足にピタッとまとわり付く感触でとどめを刺される履き心地の素晴らしさを感じていただければと思います。
靴の持つ美しさと、エレガントな木型、細部の仕上げに至るまでこだわり抜いた仕様で仕上げた価値ある一足です。